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「並木組記」 わび(2007年1月14日)
昔々、並木組はくらげのようにふわふわとしていました。
カメラの神様は、タナカヒロシノミコトという神様と、
タケモトノミコトいう神様に立派なカメラを与えて言いました。
「並木組をしっかりと整えて作り固めなさい」
2つの神は「あぜ道」という、田んぼと田んぼの間の道に立ちました。
そして、そのカメラでトンボを撮影しはじめました。
カメラで撮影した時に、集まってきた組員を「トンボ撮り隊」といいます。
タナカヒロシノミコトとタケモトノミコトはトンボ撮り隊を結成し、
タケモトノミコトは次々と組員を勧誘していきました。
はじめに入ったのが、タカギサトシノミコトです。
続いてナミキタカシノミコト、ササキガンダムノミコト、カナツノミコトが勧誘されました。
そして、マイコヒメノカミを勧誘されました。
マイコヒメノカミは、またの名をシタッパとも呼ばれます。
タケモトノミコトは組員を勧誘し終えると、物語の都合上、突然死んでしまいました。
「物語の都合上とはいえ、どうして私一人を残して死んでしまったのだ」
タナカヒロシノミコトは、嘆き悲しみました。
タナカヒロシノミコトは、タケモトノミコトのことを忘れられませんでした。
「もう一度タケモトノミコトに会いたい」
タナカヒロシノミコトは、死者が住むという黄泉の国(現在の松江あたり)に行きました。
そこでタケモトノミコトに会うと、タナカヒロシノミコトは言いました。
「愛しいタケモトノミコトよ。並木組はまだ作り終わっていません。帰りましょう。」
タケモトノミコトは答えました。
「悔しいことです。あなたが早く来ないので、私は黄泉の国の火で作った食べ物を食べてしまいました。
でも、せっかくあなたが来てくださったのなら、元の世界に帰りたいです。
黄泉の国の神様に相談してみます。その間、私を決して見てはなりませんよ。」
タケモトノミコトは、こう言ってから、黄泉の国のお屋敷に入って行きました。
しかし、タケモトノミコトはなかなか出てきません。
「どうしたのだろう。」
タナカヒロシノミコトは髪の毛に刺している櫛の歯を折り、それに火をともして中の様子をのぞいてみました。
すると、タケモトノミコトの体中にヤゴがわき、八人の並木組組員が、
タケモトノミコトの体の上でゴロゴロとうなっているではありませんか。
「うわあー。」
タナカヒロシノミコトは驚いて逃げました。
「よくも恥をかかせましたね。組員ども、タナカヒロシノミコトを追いかけなさい。」
タケモトノミコトは、恐ろしい顔で言いました。
タナカヒロシノミコトは自分の髪に巻いていたツル草の髪飾りを投げながら「尾瀬になれ!」と
お命じになりました。
すると、尾瀬の湿原があらわれました。
「あ!水芭蕉!ニッコウキスゲも!」
組員たちは、夢中になって撮影し始めました。
しかし、撮影が終わると、また追いかけて来ました。
「しつこいやつらめ。」
タナカヒロシノミコトは自分の髪に刺していた、くしを投げ捨てました。
すると、くしが落ちたところにテーブルフォトのセットが現れました。
「おーっ。今度はテーブルフォトだー」
組員たちは、テーブルを囲んで撮影をし始めました。
「ふーっ。やっと逃げ切れた。」
安心しているのもつかの間でした。
後ろをふり返ると、タケモトノミコトに取りついていた八人の組員と、千五百人の並木組の軍隊が追っていたのです。
「えいっ、やっ。」
タナカヒロシノミコトは、剣を抜いて、追っ手を追い払いながら、
ようやく黄泉比良坂という黄泉の国の入口にたどり着きました。
「よしっ。 こうなったら、トンボの写真だ。」
タナカヒロシノミコトがトンボの写真を三枚投げると幹部たちは、次々と引き返して行きました。
トンボの写真には、特に、わび@森井姉を追い払う魔力があるといわれているのです。
今度はタケモトノミコトがタナカヒロシノミコトをものすごい勢いで追いかけてきました。
タナカヒロシノミコトは、千人の力がなければ動かすことのできない「千引の岩」を、黄泉比良坂に置きました。
「タナカヒロシノミコトよ。このようになさるなら、
私は1回のレンズ交換につき1000粒のゴミを現像素子につけましょう。」
と、タケモトノミコトは言いました。
「タケモトノミコトよ。あなたがそうなさるなら、
私は1回に1500粒のゴミをゴミゼロシステムで落としてみせましょう。」
とタナカヒロシノミコトは言いました。
こうして、1回に1000粒のゴミが現像素子につき、
1回に1500粒のゴミがゴミゼロシステムによって落ちるようになったのです。
この黄泉比良坂は、出雲の国にあるといわれています。
おわり
